Kiichiro Yanagitani 写真家&編集者 柳谷杞一郎 紀一郎

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ぼくたちの論語

論語カバー画像

日本にひとつくらい「プロの使う機材、プロの使うスタジオ、プロの使うスタッフとともに撮影実習を

徹底的に行う学校」があってもいいではないかという思いで「写真の学校/東京写真学園」は12年

前に渋谷駅前に設立された。

松濤スタジオにやってくる就職希望の学生たちは、90%以上がスタジオでの撮影経験がない。つ

まりは機材が扱えないし、撮影セットがつくれない。撮影を仕事にしていくためにはスタジオでのラ

イティングの勉強が必須だと先生や先輩から教えてもらい、なにがなんだかわからないまま、ス

タジオでの就職を希望しているだけである。彼らは知識・経験がないだけでなく、スタジオでの撮影を

自分の仕事にするという覚悟もない。

スタジオはサービスを提供するところであって、学校ではない(もちろん、結果として仕事が勉強な

ることは多々あるが)。で、「写真の学校/東京写真学園」の設立に至ったというわけだ。なにしろプ

ロの撮影現場である、松濤スタジオが教育プログラムをつくったのである。これ以上実践的な学校は他には

あるまい、と自負している。開校後、ほどなく数多くの卒業生がプロとして活躍するようになったの

は、当然といえば当然の結果なのだ。

その学校で開校以来、「プロの使う機材、プロの使うスタジオ、プロの使うスタッフとともに撮影実

習を徹底的に行う」ということと並行して続けていることがもうひとつある。

「実際に書店で発売される出版物にプロカメラマンとして在学中に参加する」ということだ。

2002年に「CORNERS」、03年に「東京築地」、05年に「東京職人」、08年に「東京町工場」など

いずれも話題の写真集として世に受け入れてもらえた。特に07年から12年まで刊行された「フォ

トサプリ」シリーズは累計26刷、7万部に及んでいる。在学中の学生が撮影した写真集の結果で

ある。自画自賛するけれど、これは奇跡といってもいい。

「ぼくたちの論語」は、この「写真の学校」の生徒とともにつくった写真集の最新刊である。

写真は写真の学校卒業生、論語の訳注は僕が担当した。

どうして、こんな本を作ることになったか、を書こうと思ったら時間切れになってしまった。

この続きはまた後日。

(2014.01.08)

 

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柳谷杞一郎 写真

柳谷杞一郎

Kiichiro Yanagitani

1957年広島生まれ。写真家&編集者。続きを読む...

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